【ABBV21Q3】マークス、アッビィ(ABBV)の2021年第3四半期決算発表を確認する。

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■アッビィ(ABBV)の2021年第3四半期決算発表

マークスです。 29日のNY市場開場前にアッビィ(ABBV)が2021年第3四半期決算(←リンク張ってます)を発表しました。

内容は良かったです。

純売上高は143.4億ドルで前年同期比11.2%の二桁増収となり予想の143.0億ドルを僅かながら上回りました。

営業利益は43.06億ドルで、前年同期から32.3%の大幅増益となりました。

当期純利益は31.79億ドルで前年同期比で37.4%の大幅増益となっています。

調整後EPSは$3.33で予想の$3.21を上回り、前年同期比17.7%増と好調な収益を反映しています。

ABBVの主な製品収益前年同期比を眺めると、ブロックバスターの米国でのヒュミラの収益は8.1%の増加が見られますが反面、米国を除く売上高は報告ベースで9.7%の減少と米国外でのバイオシミラーの台頭が目立ち始めています。

米国での特許も2023年に期限切れを迎えますが、ヒュミラの売上高全体で比較すると圧倒的に米国内での売上高があり、期限切れまでは安定して需要が伸びると推察されます。

ヒュミラを含む免疫学ポートフォリオのグローバル収益は66.74億ドルで前年同期比で15.3%増収となっており、主力部門となっているため堅調な伸びを示す反面、その殆どをヒュミラが占めているので米国外でのバイオシミラーの台頭を考えると米国での期限切れは深刻な状況を引き起こす懸念は残ります。

しかし、血液腫瘍学ポートフォリオのグローバル収益は18.66億ドルで報告ベースで前年同期比8.4%増収、神経科学ポートフォリオは15.66億ドルで25.5%増収、アラガン買収によって加わった、しわ取りのボトックスを含む美学ポートフォリオの収益は12.5億ドルで29.3%増収とこちらは大きく成長しています。

ヒュミラの特許期限切れについてはABBVも大きな問題と捉えていると見られアラガンの買収などにより、ポートフォリオの分散と拡大に取り組んでいることが見て取れますので、この好調な業績を維持して欲しいと思います。

また、ABBVは通期見通しを引き上げ、GAAP希薄化後EPSを$6.29~$6.33とし$6.04~$6.14から変更しています。

このガイダンス引き上げを踏まえ。来年2月に支払われる配当から8.5%の増配を発表。

インカムゲインを期待するABBVホルダーには朗報ですね。

ABBVの日足チャートを眺めると、上昇トレンドにあった株価が9月初めに急落しています。

これはリンヴォックは製品ラベルに記載される警告文について、米食品医薬品局(FDA)が血栓症と死亡リスクを高めるという警告が追加することをABBVに求めたことに起因するもので、投資家がリンヴォックをヒュミラに代わる時期ブロックバスターと期待していたことからの失望売りとされています。

しかし、その後チャートはカップウイズハンドルを形成してトレンド的に上昇に転じる形になっているところに、予想を上回る好決算とガイダンスの引き上げ、更には増配発表も相まって窓を開けて急伸しました。

KOと同様こちらもRSI値が買われ過ぎに近い高値圏となっていますので、少しの間は足踏みが続きそうですが、また上昇トレンドへ転換すると予想されます。

高配当銘柄でもあり、ヒュミラ1本での経営基盤からの脱却も積極的に行っていますので、今後もインカムゲインを得ながら買い増しを検討して行きたいと考えています。

ではでは。

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