【PG21Q4】マークス、プロクター&ギャンブル(PG)の21年第4四半期決算を確認する。

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■プロクター&ギャンブル(PG)の21年第4四半期決算結果

マークスです。 65年連続増配に記録を持つP&Gが21年第4四半期決算(←リンク張ってます。)を昨夜の市場開場前に発表しました。

内容は良かったです。

・決算概要

純売上高は189.5億ドルで予想の$183.7億ドルを上回り、前年同期比7.1%増となりました。

営業利益は35.40億ドルで前年同期比で1.7%増となっています。

当期純利益は29.06億ドルで前年同期比3.8%増となり直近前期Q3からは伸びが鈍化しています。

一般管理費は前期のQ3に比較して非GAAPベースでは若干の増加が見られますが、マージンを圧迫することなくほぼ横ばいで推移しています。

一株当たり利益(EPS)は$1.13で予想の$1.09を上回りました。

・部門別業績詳細

部門別業績を眺めると、

■ビューティ部門の本源的売上高は前年同期比6%増

このセグメントはSK-Ⅱなどの化粧品やウエラなどのヘアケアオーガニックを扱う部門です。

経済正常化が進捗し消費行動が回復していることを背景にSK‐Ⅱの売上が伸びている他、価格上昇が影響しているとされており、インフレ率が上がっていることが見て取れます。

プライス部分で4%増となっていることからもその影響が顕著なのが判ります。

■グルーミング部門の本源的売上高は前年同期比6%増

この部門では家電オーガニック販売やスタイリング製品・シェービングを扱う部門ですが、コロナパンデミックの悪影響を受ける中、「ブラウン」ブランドに代表される家電オーガニック販売価格上昇によって売上高が伸びているとされています。

しかし売上数そのものは減少していますので、価格上昇が落ち着けば減少に転じるリスクを含んでいます。

■ヘルスケア部門の本源的売上高は前年同期比14%増

オーラルケアやパーソナルヘルスケア関連は一部のプレミアム製品が大きく伸びたことが影響しているとされています。

前記2部門でも同様に述べられていますが、コロナ禍にあって抑えれれていた消費行動の反動が出ていると感じられる状況で、給付金などでの金余りからプレミアム製品への消費が顕著になっていると推察されます。

■ファブリック&ホームケア部門の本源的売上高は前年同期比2%増

アリエールやレノアなどを扱うこの部門は主に新興国で売上が伸びている反面、北米・西ヨーロッパでは減少に転じているとされていますので、世界各国のコロナ感染状況次第で均衡化が進むことが予想されます。

そもそもが生活必需品ですので、好況・不況に関わらず安定する部門ですので大きな変化はないですね。

■ベビー用品&ファミリーケア部門は本源的売上高が1%減

ベビー、フェミニン、ファミリーケアセグメントのオーガニック売上高は、依然としてコロナ禍での影響が残っており、ベビー用紙おむつの売上が減少している影響を受けてマイナスに沈んでいますが、経済活動正常化によって消費が回復するであろうと見通しが示されています。

また、高齢化の流れを受けてかプレミアム製品である成人用紙おむつの売上が伸びているとされていますので、今後は徐々にプラス圏へ移行していくのではと期待出来ます。

PGの扱う製品と過去10年の財務諸表を動画に纏めていますので、よろしければご視聴下さい。

■2022年度ガイダンス

2022年度のガイダンスが発表されており、本源的売上高は2~4%増・GAAPベースのEPSでは21年度の$5.50から$6~9の範囲を見込む明るい見通しが示されていますので、第2四半期頃にはまた増配記録を伸ばすことが期待されます。

PGの日足チャートを眺めると、決算発表後に急伸していましたが月末の調整売りに押されてピークアウトして決算発表前からの大きな株価上昇は見られませんでした。

ただ、時間経過と共にRSI値が落ち着いてくると、この堅調な決算発表結果を受けて上昇が期待できますので、増配と合わせて考えると買い増しをしながら長期保有することで安定したリターンが得られる銘柄と思います。

ではでは。

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