【米経済回復基調】マークス、ISM非製造業総合景況指数から景気拡大への転換を確認する。

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■昨夜のNYダウと堅調な米国景況感

昨夜のNYダウはISM非製造業総合指数が景気拡大と縮小の分かれ目となる50を上回り57.1となったことを好感し、前日比$459.67高となる$26,287.03で取引を終えました。

昨日の大幅上昇には、特に中国への力強い景気回復や欧州・アジアの経済活動再開による景気回復期待も追い風となったとされていますが、NYダウの日足チャートを眺めると、200日移動平均線に上値を抑えられているのが見て取れます。

昨夜の値動きは中盤に調整が意識されたのか、開場時の上昇の勢いがなくなり引けにかけて再び上昇する流れとなっていたことから、VIX指数(恐怖指数)は株価が大幅に上昇したにも関わらず上昇し、27.90で取引を終えていることから、本日は調整局面の色合いが強くなることが予想されます。

しかし、直近のローソク足を見ると確実に下値を切り上げながら上昇トレンドとなっていることと、上値と下値の抵抗線の幅が狭くなっていることから、よほどの悪材料が入らない限りこのトレンドは変わらずに上値抵抗を近々ブレイクアウトするのではないかと期待しています。

■堅調な米経済指標と保有銘柄関連企業動向

今月に入ってから発表されている米国経済指標は雇用統計や住宅販売などの消費活動を含め堅調に推移しており、コロナ禍にあっての経済活動再開に景気回復期待が高まっています

特に昨日発表された6月の非製造総合指数が50を上回ったのは、サービス業が70%を占める米国経済にとっては、景気回復期待が否応なしに高まるのは無理からぬことです。

ただ、経済活動再開に伴う新型コロナウイルス感染拡大第2波発生による経済活動の巻き戻しは意識されていると考えられ、上値が抵抗線に抑えられているのはこれが原因と思われます。

ハイテク銘柄で構成されるナスダックの上昇はコロナ懸念の裏返しと見られ、経済活動の巻き戻しに備えた動きと見て取れます。

このような動向を受けて保有銘柄関連企業の値動きを見てみると、外出規制緩和に伴い回復が期待できそうなプロクター&ギャンブル(PG)やマクドナルド(MCD)、ターゲット(TGT)が株価低迷から抜け出しそうな傾向となっています。

PGについては生活必需品需要が伸びていた関係でブランドラインの顧客確保に繋がっていたので、外出規制で売上が低迷していた利益率の高い化粧品やオーガニック関連商品の需要回復が望めます。

この展望が市場の流れにあっているかどうかは定かではありませんが、$120台をキープするようになってきています。

PGの日足チャートでは既に上値抵抗の200日移動平均線をブレイクアウトしていますので、現状の流れでは$118.86をサポートラインとして上昇しそうな傾向となっています。

ただ移動平均線は何とか上向きになりそうな角度ですので、調整が入りながら緩やかな上昇トレンドに転換するといったところで、急激な上昇とはなりにくいと言えますので、慌てて飛付くような状況ではありません。

ポートフォリオのバランスを見ながら買い増し検討をしようと思います。

MCDについては経済活動再開の流れでレストランの営業再開が可能になったことから、売上回復が期待できるようになっています。

巣ごもりで自宅での料理に疲弊した消費者がデリバリーやドライブスルーなどのテイクアウト需要回復が既に報じられていましたが、劇場の開演再開やイベント再開により需要の回復が見込めます。

MCDの日足チャートでは50日移動平均線をサポートラインとして推移しており、RSI値は53.96と中央値に近いので上値抵抗の200日移動平均線をブレイクアウトするのを期待したいところです。

タイミング的には買いのチャンスかも知れませんので、今後の値動きを見ながら検討してみたいと考えています。

最後にTGTですが、今年第1四半期の決算発表では巣ごもり需要を反映し、薄利の生活必需品関連の売上は増加していたものの、コロナ対策への経費が利益を圧迫していたことと、コロナ禍前に増益を牽引していた自社アパレルブランドの売上回復が、外出規制緩和に伴って期待できます。

日足チャートを眺めると、既に200日移動平均線を50日移動平均線を上抜けするゴールデンクロスを形成しており、早々に上昇トレンドとなっています。

昨日のローソク足を見ると陽線にはなっていないものの、下ヒゲが長くなっていることからも直近の株価上昇が期待できます。

TGTもポートフォリオ占有率が9%を下回っていますので、50日移動平均線のサポートライン付近で買い増ししたいと考えています。

■まとめ

米国での新型コロナ感染拡大は未だに歯止めが掛かった状態とは言えず、昨日は16州で新規感染者が最多を記録するなどしており、いつ経済活動再開の巻き戻しに移行するか予断を許さない状況にありますが、ウイズコロナを意識しながら世界中で経済活動が再開していることから、グローバル企業の需要回復には市場の期待は大きいです。

堅調な米国経済指標の改善からも保有銘柄企業の動向にはアンテナを張りつつ買い増し検討を進めて行きたいと思います。

長く延期されていた大リーグの開幕も、当面は無観客とはなりますが日程が決定していることから、コロナ懸念はありつつも段階的に通常生活に戻していく流れは継続すると考えられますので、コカ・コーラ(KO)なども売上回復が見込めると考えられますので、株価回復出遅れ銘柄を見ながら買い増し検討を進めて行きたいと考えています。

ではでは。

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